国際情報

中国で人気のイバンカブランド終了 米中貿易摩擦の影響も

イバンカブランド終了の影響は

 トランプ米大統領の長女イバンカ補佐官が「当面は、ワシントンでの職務に集中する」との声明を発表し、自身の名前を冠した衣料・服飾ブランド「イバンカ・トランプ」を終了させると明かしたことが中国で大きな反響を広げている。イバンカブランドは中国政府から商標登録認可を受け、商品も現地工場で生産しており、中国内のデパートなどでも商品を販売。中国内の若い女性の人気も高く、売れ行きが好調だった。

 このような状況下でのブランド終了は、米国内でトランプ一家のビジネスと公務が「利益相反」と批判されたことや、米中貿易摩擦の激化が背景にありそうだ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。

 イバンカブランドは若い女性向けの服や靴、カバンなどを扱っているが、中国商標局は今年4月、「イバンカ」ブランドの宝石とバッグ、スパ事業に関する商標登録申請3件について認可を内示。

 実はこの日、米フロリダ州のトランプ大統領の別荘では、米中首脳会談が行われていた。イバンカ氏も習近平中国国家主席との会談や晩さん会に同席し、習氏夫妻の隣に座って談笑するなど親しさをアピールしていたことから、米メディアから「利益誘導」との批判が出ていた。

 さらに、中国側は首脳会談後の3カ月間で、イバンカブランド8件の中国内での商標登録を追加認証しており、中国側がトランプ大統領一家に配慮した結果との見方が強まった。無報酬の大統領補佐官としてホワイトハウス入りしたイバンカ氏は、ブランドの経営からは手を引いているが、所有権は維持していた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン