告発文によると、学誠氏は携帯電話で尼僧にショートメールを送り、「お前の乳房をなでたいものだ」「服を脱いで私に見せたくはないか」などと露骨な文章で性行為を迫っていたという。
また、学氏は、金銭的にも強欲ぶりを発揮しており、告発によれば2015年に龍泉寺が信徒から集めた1200万元(約2億円)の資金が行方不明であるほか、1000万元(約1億6500万円)が同氏の個人口座へ振り込まれていたとしている。
学氏の悪事が告発文されたことによって、中国全土で1億人いるといわれる仏教徒から同氏の疑惑の真偽をはっきりさせるよう求める声が噴出。仏教協会の監督機関である中国共産党中央統一戦線工作部傘下の国家宗教事務局は8月2日付で、「インターネット上で中国仏教協会会長の学誠を告発した問題の反映を非常に注目し、高度に重視している。我が局はすでに告発資料を受領済で、すでに事実確認の調査を開始している」との声明を発表。その2週間後の15日、学氏の仏教協会会長の辞任が発表された。
ネット上では「生臭坊主の正体見たりで、習近平もかばいきれなかったのだな。さすがに腐敗撲滅の習近平の決断だ」や「いや、違う。習近平は自分の身に火の粉がかかるのを避けるために、学誠の辞任を決断したのだ」などの意見が書き込まれている。