ライフ

頭のいい子が育つ環境 本棚は親子で共有、机は大きく

【OK】大人の本も子供の本も所狭しと詰め込まれている(イラスト/さややん。)

 難関中学に合格した子供たちは、子供部屋にこもって、ひとり黙々と勉強している…と思いきや、実は違うという。むしろ生活音が絶えないリビングで、家族と会話をしながら勉強しており、部屋も本棚も雑然としている家庭が多いというのだ。それは、つまり親と子がコミュニケーションを取りやすく、子供の好奇心をかき立てる家こそが、“頭のいい子が育つ家”なのだ。

 約2250件もの家庭で勉強を教えてきたカリスマ家庭教師の西村則康さんは、本棚を見ただけで伸びそうな子か否かがわかるという。ポイントは本の内容と入れ方だ。

「例えば、小学5年生なのに童話ばかり並んでいるなど、本人の学齢より低い子用の本が目立つ本棚だと、語彙力や読解力が低いと推察できます。学齢に応じた本か、背伸びした内容の本が並び、しかも、それが随時入れ替わっている家庭のお子さんは、学力が高いケースが多いですね」(西村さん)

 また、本棚は親子で共有した方がいいという。

「本棚にある親の本を見て、子供は“難しそうだな。でもいずれ自分もこういう本を読めるようになりたいな”という、向上心につながるからです」(西村さん)

 本の入れ方は、前述の通り、雑然としていていいという。

「読書家の家庭では、読書量にスペースが追い付かず、整理に四苦八苦しながらも隙間に本を詰め込んでしのいでいます。親が頻繁に本を読んでいると、子供も自然と本好きになるもの。学力は、読書量と大きな関係があるので、本をよく読んでいる家庭では、結果的に子供の成績が上がるのです」(西村さん)

◆「机といす」理想は本などを6冊以上広げられる大きなスペース

 机は、広々と勉強できるよう、4人掛け以上のダイニングテーブルが理想的だと西村さんは言う。

「勉強をしていると、図鑑で調べよう、地図を見てみよう…と次から次へと資料が必要に。6冊程度を同時に広げられるスペースがあり、時には親が隣に座って鉛筆の持ち方などを教えられる環境がベストです」(西村さん)

 さらに、姿勢にも注意を。

「いすは、足がブラブラしない高さにすること。子供の身長によっては踏台などを置いて足を着地させて。ひじは机から2cmくらいはみ出すようにすると姿勢がよくなります」(西村さん)

 ローテーブルは、背筋が丸まりやすいのであまりおすすめできないという。ローテーブルを使う場合は、せめてひじは机から2cmほど出し、頬杖はつかせないこと。

※女性セブン2018年9月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン