「すき家」のネズミ混入味噌汁その後は…(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
2025年は、大手牛丼チェーン「すき家」にとって激動の年だった。始まりは1月下旬、鳥取南吉方店でのこと。同店舗のGoogleマップ上に〈味噌汁の中にねずみの死骸が混入していました〉とのクチコミが画像付きで投稿されたのだ。
あまりにショッキングな画像のため、生成AIなどを使ったフェイク画像を疑う声もあったが、当該クチコミが拡散されるなかで、「すき家」側がトラブルを事実と認めた。しかし、この騒動の最中、今度は3月28日に昭島駅南店で提供した商品にゴキブリが混入していたことが発覚。
「すき家」は事態を重く受け止め、3月31日~4月4日までの期間中、ショッピングセンター内などの一部を除き全国およそ1900ある全店舗を一時休業することを決断。害虫・害獣の外部侵入および内部生息発生撲滅のための対策を実施した。また、〈集中的に清掃作業を行う時間を確保することで、店舗水準の向上を図ることといたしました〉として、24時間営業を取りやめた。
現在、「すき家」は原則として午前3時から午前4時を休業時間としている。ネット上では、トラブル発生から公表まで約2か月かかったことへの批判が寄せられたが、そこからの迅速な対応を評価し、応援する声も少なくなかった。
とはいえ、現役クルーは現状に複雑な思いを抱いているようだ。都内の店舗で2年ほど働く男性が証言する。
