また、東北大学大学院の研究チームによる宮城県内14町村在住の40~64歳の4万7605人を対象とした調査では、便通の回数が1日1回未満の人は、1回以上の人より大腸がん発症リスクが35%高かった。大腸がんのうちでも、直腸がんの発症リスクと便秘との関連性がみられた。
調査を行なった、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野教授の辻一郎医師が解説する。
「古くから『大腸がんと便秘には関係性がある』と指摘されており、その原因を探るために調査しました。便秘になると便や未消化の食べ物に含まれる発がん性物質が腸内に長時間留まるため、大腸がんリスクが高まったのではないかと考えています」
※週刊ポスト2018年9月14日号