今春、MCの東山にインタビューした際、「山本アナはテレビ朝日の秘密兵器とか最終兵器とか言われてるんですよね?」と私が確認すると、同行していた番組プロデューサーが「え? 誰がそんなこと言ってるんですか?」と苦笑していた。それまで流暢だった東山もなぜか言葉に詰まっていたところをみると、山本アナ、そういうワケでもないらしい。
だが、どんな番組に出ても、共演者からの可愛がられ方が、他の女子アナとは明らかに異なるのが山本アナなのである。同局「アナウンサーズ」のプロフィールによれば、小学校時代はドッジボールとテニス、中学時代はバレーボール部に所属していて、最近ゴルフを始めたとある。
さらに、父上が地元岡山でリトルリーグの会長を務め、兄2人は元高校球児。山本アナ本人も“ハンカチ王子”が卒業したことを理由に早稲田大学に進学したことから『熱闘甲子園』にも大抜擢されたようなのだが、『TOKYO応援宣言』を見ている限り、山本アナ本人の運動神経がそれほどいいとは思えず、どちらかといえばドンくさい(失礼)カンジなのである。
先日、『東京ガールズコレクション』のランウェイを先輩の宇賀なつみアナと歩く企画が『羽鳥慎一モーニングショー』でオンエアされたのだが、そのときも、山本アナは、なんとも不格好で、VTR全体を通じて、スタジオで笑いをこらえていた羽鳥アナのオチに使われる始末。前番組の『グッド!モーニング』とのまたぎの際にも、羽鳥アナは山本アナのモデルデビューを「滑稽」と表現したほどだ。
なんだろう、キャラクター的に、山本アナというのは、そういうポジションなのだろうか。見るからに元気いっぱいで明るくて、丸顔のせいか、ぽっちゃり体形にもみえる山本アナは、たとえば日本テレビの水卜麻美アナのようにツッコミやすいのかもしれない。学生時代、『ViVi』の読者モデル(それも、カリスマと言われていたらしい)だったとも聞くが、いまは正直、面影はナシ。
近年、同局の人気女子アナというと、入社と同時に『ミュージックステーション』のアシスタントに選ばれたことでも知られる堂真理子アナを筆頭に、竹内由恵アナ、弘中綾香アナ、田中萌アナなど、実年齢より若く見えるチャーミングなタイプが多いのだけれど、山本アナは実年齢(26歳)より上に見える。
それでも入社時は「本田翼に似ている」とネットを騒がせていたそう。ちなみに、在京局での同期には、日本テレビの岩本乃蒼アナ(学生時代、『non-no』の専属モデルをしていた)、フジテレビの永島優美アナ(サッカー元日本代表の永島昭浩氏の長女であり、ミスキャンパス関西学院。関西の超人気番組『おはよう朝日土曜日です』にリポーターとして出演していた)、そして、TBSの宇垣美里アナ(ミスキャンパスグランプリ同志社)がいる、非常に華やかな年なので、山本アナも“アイドル的な女子アナ”としての採用だったのかもしれない
でも、いまは完全に別の種類の存在感。趣味の「食べ歩き」(テレビ朝日アナウンサーズのプロフィールより)が、現在のぽっちゃり(に見える)体形を招いてしまったのか。