12時間後の早朝8時、長い道のりを経てついに真備町に到着した。夏の朝日を浴びるトレーラーハウスの一団は壮観だった。
トレーラーハウスはキャンピングカーの延長としてアウトドア用途や簡易店舗などに使われるが、その居住性を被災地で役立てようとする機運が高まっている。被災地での利用を推進する日本RV輸入協会の原田英世会長はこう語る。
「従来の建設型の仮設住宅に加えて、今回初めて災害救助法に基づきトレーラーハウスの仮設住宅使用が認められました。これは大きな一歩です」
従来のプレハブ型の仮設住宅に比べ、トレーラーハウスは低コストで高い居住性を実現できるのがウリだ。
「壁材に一般住宅並みの100mm断熱材を採用しているので夏は涼しく冬は暖かい。音漏れも少ないので、プライバシーも保たれ住居に適している」(原田氏)
◆冬でも快適です
真備町にある小学校の体育館に避難している男性(49)も次のように語った。
「内覧会に行きましたが室内の広さに驚いた。しっかりした作りでセキュリティ面も安心。抽選に当たればぜひ入居したい」