ただちに救急車を呼び、緊急搬送されたが、意識を失ってから30分以上が経過していた。救急隊員にも助ける術は残っておらず、そのまま息を引き取った。

「若い頃から運動好きで、丈夫な体だけが取り柄みたいな人だったのに……。あんなにあっけなく逝ってしまうなんて、今でも信じられません」

◆運転中に意識を失って……

 突如として突き付けられる死──本人の無念もさることながら、残された遺族の悲しみも深い。

 昨年末、60代後半のB氏は電車内で倒れた。その日、サラリーマン時代の同僚との飲み会があったB氏は、準備に手間取って時間ギリギリで家を出た。駅に着き、ホームへの階段を駆け上って発車寸前だった電車に飛び乗った。

 何とか間に合い、ホッと胸をなでおろしたB氏だったが、その直後、呻き声をあげて胸をかきむしり、その場に倒れ込んだ。B氏の妻が回想する。

「次の駅に到着すると同時に、駅員がAED(自動体外式除細動器)で救命処置をしましたが、間に合いませんでした。私が駆けつけた時はすでに息はなく、首や胸のあたりに残る夫の爪痕が痛々しかった。

 持病もなく、家を出る時は本当に元気でピンピンしていたのです。慢性的な病気を抱えていたというのであれば“覚悟”もできたのでしょうが……」

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