「浜田さんは、60分番組の収録なら基本的に60分できっちり終わらせるそうです。余分な時間をかけることがないんです。面白そうな話が出ないと思ったら、無理に引っ張らず、割り切って進行する。司会者としての安定感がある。
松本さんは以前から、『なんてコメントするのだろう』と視聴者に期待される存在だった。『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)も若い漫才師が出てきて、ただ漫才するだけでは企画としては弱かった。しかし、『あの松本人志が審査する』というインパクトがあったから、成功した側面が大きかった。審査員に誘った島田紳助さんのプロデュースセンスも光りました。
『ワイドナショー』では、“松本人志がどう考えているか”を毎週見られる。この番組に代表されるように、VTR明けに面白いコメントを確実に言う能力が圧倒的に高く、スタッフもどれを切るか迷うほど。また、企画構成まで関われるので、作家、ディレクター的な目線で番組をどうすればいいかわかっている。本質的にクリエイターで、面白いものを作りたいというモチベーションが途切れていません」
ゴールデン帯で冠番組を何本も持つという“頂点”と思われる位置に立ってから四半世紀以上が経った今も、ダウンタウンは向上心を持ち続けている。