皇室尊崇派で人情家の宮内庁長官から、「なぜ昭和天皇は敗戦の責任を負って退位されなかったのだろうか」と問われ、真剣に語り合った思い出も書かれている。二人の会話がけっしておざなりなものではなかったであろうことは本書を読んでいると想像できる。
宮内庁の報道規制や、NHKによる単独取材への疑問も率直に記されている。「常に甘い綿菓子のような報道しかしないメディアを誰が信用するだろうか」。硬派な著者の覚悟の言葉である。
※週刊ポスト2018年10月5日号
皇室尊崇派で人情家の宮内庁長官から、「なぜ昭和天皇は敗戦の責任を負って退位されなかったのだろうか」と問われ、真剣に語り合った思い出も書かれている。二人の会話がけっしておざなりなものではなかったであろうことは本書を読んでいると想像できる。
宮内庁の報道規制や、NHKによる単独取材への疑問も率直に記されている。「常に甘い綿菓子のような報道しかしないメディアを誰が信用するだろうか」。硬派な著者の覚悟の言葉である。
※週刊ポスト2018年10月5日号