元乃木坂46の市來アナは会見でもこの笑顔

「女子アナがタレント化することによって、報道キャスターなどを務める人材は育たないでしょう。今回入社1年目で抜擢されたアナウンサーも、最初から元タレントという印象で見られてしまうので、報道番組などでニュースを読むような硬派な仕事にはつきづらい。もっとも、最近のテレビ局は、はなから報道で活躍する人材ではなく、“バラエティー枠”として採用している可能性もありますが…。

 ただ、アイドルやタレントからアナウンサーになった例はいくつもありますが、彼女たちが必ずしも局を背負って立つような看板アナに成長しているわけではない、ということは指摘しておきたいと思います」

 また、即戦力の1年目アナの起用が続けば、今後、局に所属する女子アナのフリー化を早める可能性もあると碓井さんは指摘する。女子アナといえば、これまで「30歳定年説」という言葉があるように、30歳前後で退社して、フリーアナに転身するケースが多かった。

「以前なら、徐々に名前やキャラクターが知れ渡って、人気になっていくという流れがありましたが、近年は、ネットの影響もあって、一気にその名前と顔が知れ渡ります。看板番組に抜擢されれば、そのスピードはさらに速まります。あっという間に人気アナとして活躍する人も出てくるでしょう。

 若手が抜擢されれば、それによって奪われるのは中堅女子アナたちの仕事です。つまり、入社1年目の女子アナの起用が増えていけば、20代半ばであってもその仕事が減ってしまうアナウンサーが多く出てきてしまうわけです。結果、女子アナたちが早々に退社を決断して、仕事を求めてフリーになることになってしまうのです。一部の人気アナをのぞけば、若手のうちにフリー転身したほうがチャンスは広がりますから」

 入社1年目女子アナの抜擢、実は戦々恐々としているのは先輩女子アナたちかも。

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