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2018.10.15 16:00  週刊ポスト

【嵐山光三郎氏書評】画家・野見山暁治の波瀾万丈一代記

 80歳のとき、妻京子が癌で亡くなった。93歳で文化勲章受章。いま97歳。

〈ぼくは「九条の会」の役員をやっていますが、いくら平和を唱えても、戦争は必ず起こるものだという確信がある。〉
〈絵は何かの役に立つのか。《ゲルニカ》はピカソだからできたので、へたに「平和の絵」を描くと、絵の現実から離れていく。〉

 窮地に立ってもあきらめない力。存在するものの不思議を見つめて、表現する意思。人間がどこまでいけるかに賭ける情熱。自在なる野見山さんの生き方を知ると勇気がわいてくる。

〈下手でも手を動かす。きっと自分が絵描きなのではなくて、自分のなかに絵の神さまが入りこんで、描かせているんだ。〉

※週刊ポスト2018年10月26日号

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