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東工大から大量移動、東大を悩ます「赤門インコ」の騒音問題

インコで大騒ぎに(写真はイメージ)

 大都会を“コンクリートジャングル”と呼ぶ意味が変わるかもしれない。多くの野生動物が都心で繁殖を続け、人間の生活に害をもたらしているという。

 10月6日に83年の歴史に幕を下ろした築地市場。長年の営業中に構内ではネズミが繁殖、その数は1万匹にのぼるといわれている。

 懸念されるのが、築地からほど近く、餌を得やすい繁華街・銀座への大量流入だ。ネズミが増えることで、ネズミを餌にするハクビシンが集まる。すると、高い場所を好むハクビシンが電柱に登り電線をかじることで、銀座周辺に大規模停電が起こるリスクが指摘されている。

 現代社会においては大都市こそ害獣が増えやすい──そう指摘する専門家は少なくない。日本野生生物リサーチセンター代表の里中遊歩氏の話。

「多くの野生生物にとっての天敵である『野犬』が都内や関東近郊で減ったため、野生動物が街へと降りて来やすくなってきていると考えられます」

 東京野生生物研究所・小堀睦氏も指摘する。

「老朽化した空き家が多い都心は、野生生物の格好の棲家です。例えばハクビシンにとって、電線は都内のあらゆるところを移動できる“交通手段”になる。森の中より都会のほうが実は住みやすいのです」

 ネズミやハクビシンに限らず、都内では害獣による被害や目撃例が相次いでいる。

◆秋葉原で「アライグマ」

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