余波は、2015~2016年の賞金女王のイ・ボミ(30)にも及びそうだ。
「不振のトンネルの出口が見えない。賞金女王のシード権は来年まであるものの、来季も不調が続くとQT挑戦となる。彼女は韓国での永久シードを持っているので、日本から撤退する可能性があります」(同前)
QTを通じてツアーに参加する韓国人女子プロは多く、“立ち退き”を迫られる外国勢は他にもいそうだ。ゴルフ評論家の菅野徳雄氏はこう危惧する。
「日本の男子選手はアジアサーキットへ出て力をつけ、国内のレベルを向上させたことでAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)を輩出して空前のゴルフブームを作った。ただその後、国内のツアーだけで選手が満足するようになり、世界に通用する選手がいなくなり、スポンサーも試合数も減ってしまった。女子も外国人選手を締め出せばレベルも下がり、人気も失ってしまう。明らかに時代に逆行している」
ツアーを盛り上げてきた美女たちの勇姿は、見られなくなってしまうのか。
※週刊ポスト2018年11月9日号