二軍も「原ファミリー」がズラリ。今季限りで引退した杉内俊哉、村田修一のほか、木佐貫洋、堂上剛裕、藤村大介、片岡治大はいずれも2度の原政権で獲得した選手たちで揃って指導実績は乏しい。
野球教室、原政権でのFAやドラフト、仲人した後輩まで勢ぞろいした“原ファミリー内閣”だが、このオフに引退した「育成の星」である山口鉄也にはコーチの声がかからなかった。
「原二次政権が育成ドラフトで初めて1位指名した選手で、三度の最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にするなど原政権の功労者です。後輩選手からの人望は厚く、ブルペンの調整法も熟知している。間違いなくコーチとしてユニフォームを着ると思っていましたが……。球団は子供たちを指導するジャイアンツアカデミーのコーチを用意する意向のようですが、現役時代の結果に乏しい選手が就く役職で“コーチも育成からやれ”というメッセージに受け止められる」(スポーツ紙デスク)
山口本人はどう感じているだろうか。自宅に直撃するとインターホン越しで対応した。
──アカデミーのコーチになられると。
「まだ何も決まっていません」
──コーチとして残られるのかと思っていましたが。
「……」
──スポーツ紙やテレビの解説をされる気持ちは。
「まだ考えていません。今はゆっくりしたいので……」
※週刊ポスト2018年11月9日号