【図解】「間違った磨き方」と「正しい磨き方」を解説

 続いては磨き方。注意すべきは、歯みがきの際の「音」だ。

「歯の表面をきれいにしようとするがあまり“シャカシャカ”と音を立てて磨く方がいますが、それではプラークはきちんと取れません。プラークは歯と歯茎の間にも潜んでいるので、そこにしっかりと歯ブラシの毛先を差し込んで、プラークを掻き出すように小刻みに動かすことが大事です」(沼部教授)

 どれくらい小刻みに動かせばよいのか。沼部教授が続ける。

「歯2本分くらいの範囲で1か所20回ぐらい小刻みに“揺らすイメージ”で磨くと、プラークを効果的に除去できます。その際、“シャカシャカ”といった音はほとんど鳴らないはずです」

 ブラッシングの際、歯茎の血行をよくするため、「歯茎マッサージ」をすべきとの通説がある。だが、「それは誤解です」と指摘するのは、歯学博士でたきもと歯科クリニック院長の瀧本賢一郎氏だ。

「歯茎に対してブラッシングをしても、プラークを除去する効果はありません。歯茎を傷めるだけなので避けたほうが良いでしょう」

「いつ磨くか」も大きなポイントとなる。沼部教授が勧めるのは「寝る前」だ。

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