「就寝中は殺菌作用のある唾液の分泌量が減り、歯周病菌が繁殖しやすくなりプラークも増えます。しかも口の中が汚れた状態で唾液が少なくなると、口腔内の酸性度が高まって虫歯になりやすくなる。これらを防ぐためには、寝る前の歯みがきが有効です」
瀧本院長は、「起床後」を推奨する。
「歯周病菌は睡眠中に繁殖するため、朝起きた後は口の中が最も汚い。だから起床後にしっかりと歯を磨いてプラークを除去することが大切です」
子供の頃に「食後すぐ」と教わったはずだが、そうすると通常はアルカリ性を保っている口の中が食後すぐだと酸性になっているため、場合によっては歯を傷める恐れがある。
「お菓子などを食べるたびに歯を磨く人がいますが、それだと磨きすぎて歯が削れてしまう恐れがある。朝、昼、晩の3回が限度でしょう」(瀧本院長)
◆硬すぎ、付けすぎ、すすぎすぎは×
歯ブラシの「硬度」も気になるところだ。
「硬い歯ブラシじゃないと磨いた気がしない」という人もいるかもしれないが、「硬め」は避けたほうが無難だ。