この時点ではまだ歯周病を発症しておらず、正しい歯みがきを行なえば、重大疾患への発展を防げる。だが「歯茎からの出血」が見られたら黄信号だ。
「歯周病は自覚症状が少なく気づきづらいですが、歯みがきの際に歯と歯茎の間から軽い出血が見られたら要注意です。口から出した歯磨き粉に血が混じっていれば、歯周病の初期症状である歯肉炎が始まっている可能性があるので、まずは歯科を受診してほしい」(沼部教授)
特に「強く磨いて血が出る」のではなく、「痛くないのに何度も出血する」ケースは、歯周病が進行しているサインとなる。
重大疾患の原因は口の中に潜んでいる。日々の歯みがきに気を付けることが、何よりの予防となる。
※週刊ポスト2018年11月9日号