芸能

視聴率は苦戦中の『ケモなれ』 リアルなディテールが魅力

2人の関係はどう変わっていくのか(公式HPより)

 今年の10月期のドラマのなかで、注目作となっているのが『獣になれない私たち』(日本テレビ系、水曜22時)だ。脚本は、『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』など大人気ドラマを手掛けた野木亜紀子氏が担当。主演は『逃げ恥』と同じ、新垣結衣(30才)だ。

 30~40代女性から圧倒的な支持を得ているという『ケモなれ』。心身ともに疲労困憊の新垣が、元カノ(黒木華・28才)と同棲中というトンデモな今カレの田中圭(34才)と、行きつけの店で知り合った世渡り上手な会計士・松田龍平(35才)との間で心が揺れる──というフシギな恋愛ドラマだ。

 期待度大といわれながらも、視聴率は回を追うごとに下降し、第3話は8.1%と苦戦中。「ガッキーのブラック職場ぶりがリアルすぎて、週半ばの水曜に見るのはツライ」という声も多い。

 が、ドラマに詳しいライターの西森路代さんは絶賛。

「新垣さんが会社で置かれている状況にはしんどさも感じるけれど、それを超えて気持ちをスカッとさせてくれるシーンがあるのはさすが。松田龍平さんは嫌みなヤツですが、それが重要な指摘だったりもするし、黒木華さんも困った役だけれど、その背景にも何かの事情が隠されているんじゃないかと思わせます」

 放送作家の草場滋さんはリアリティーに注目する。

「電車に乗る間際までホームでしゃがみ込んでパソコンを操作するシーンなど、今までドラマでは見過ごされてきたようなディテールがリアル。明るくてかわいいガッキーの姿を見たいという、お茶の間の期待を、いい意味で裏切って、いつもと違う可能性を感じさせてくれている」

 高身長の新垣が7cmヒールを解禁したことも話題で、それもいつもと違うリアリティーなのかも。

※女性セブン2018年11月15日号

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