国内

全米No.1女子高生の母、娘の“非認知能力”高める教育論語る

全米最優秀女子高生に輝いたスカイさん(当時18才)と母・重子さん(右)父・ティムさん(左)

 最近もいじめや、ブラック企業によるパワハラなどのニュースが続いている。母親なら誰しも、わが子がうまく世の中を渡っていけるか心配になるものだ。

 そのために親として、どんな教育をすれば、強く生き抜く力を持たせてあげられるのだろうか?

 子供の教育に迷わない母親などこの世にいない。そのうえ、悩みも尽きない。娘のスカイさん(20才)を「全米最優秀女子高生」に育て上げたことで知られ、著書『「非認知能力」の育て方』(小学館)が話題のボーク重子さんが話す。

「いわゆる“お受験”をさせたり、詰め込みや反復主体の塾に通わせるお母さんも多いと思いますが、長らく日本で信じられてきたような、満点を取れば一流の大学に行けて幸せにつながる…そんな時代はもう終わりが来ています。世界に目を向けると、そういった知識偏重型教育、また点数一点張りの人物評価は終焉を迎えているからです」

 スカイさんが優勝した「全米最優秀女子高生コンクール」とは、アメリカの女子高校生が知性や才能、リーダーシップなどを競う奨学金コンクール。60年の歴史を有し、高校生を対象とした賞のなかではもっとも名誉ある1つとして毎年、注目を集める。

 記念すべき第60回のコンクールはアジア系の生徒が優勝したのは過去3回だけとあって、特に耳目を集めた。

 小さい頃からどんな英才教育を施したのだろうと思ってしまうが、重子さんは、「娘に『勉強しなさい』と言ったことは一度もありませんし、九九や算数のドリルをやらせたこともない。鏡文字だって直しませんでした。テレビやゲームを禁止したこともないんです。

 わが家が大切にしたことはたった1つ、数字では測れない、見えないもう1つの能力、『非認知能力』を育むことです。それは主体性、責任感、自制心、自己肯定感、自信、回復力、やり抜く力、想像力、柔軟性、共感力や社会性そしてリーダーシップなどの総合的人間力です。非認知能力が育まれれば、目的を見つけやる気をだし、自分からやる子になるので『勉強しなさい』と言う必要はないのです」(以下、「」内の語りは重子さん)

 毎日のように、子供に大声を張り上げて叱咤激励する母親たちからすれば、信じ難い話だが「自分の娘が特別だったわけではない」と前置きして、重子さんが続ける。

「人は誰でも非認知能力の要素を持って生まれて来ます。私はそれを伸ばしてあげただけのことなんです」

関連キーワード

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン