国内

園遊会豆知識、両陛下が使われるビニール傘は8000円

2017年秋の園遊会。招待客の前で皇族方が横一列に並ばれる(撮影/JMPA)

「平成最後」を飾る今年は、どんなドラマが生まれるだろうか。天皇皇后両陛下の主催で、毎年春と秋の2度、赤坂御苑(東京・元赤坂にある赤坂御用地内の庭園)にて開催される「園遊会」。11月9日開催の園遊会には、脚本家の三谷幸喜さん(57才)ら約2100人が招かれる予定だ。来春の園遊会は、陛下の退位に伴って休止が決まっているので、今回が「平成最後」となる。

 そんな園遊会には、さまざまな決まりごともあるという。

◆美智子さま「和装or洋装」 女性皇族への心配り

 園遊会の主催者側、すなわち皇族方には「ドレスコード」が存在する。女性皇族の服装を、和服か洋服かで揃える必要があるのだ。昭和から平成の半ばまでは、その日の天候などを考慮し、皇后陛下が直前に決定されていた。

「美智子さまは、平成の半ばから、アクセサリーや持ち物など女性皇族の準備のご負担を考慮し、前もってお召し物を決めることにされたそうです。そして、2014年頃からは、『和装、和装、洋装、洋装…』という順で、それぞれの服装を2回ずつ続けるというルーティンが始まりました」(皇室記者)

 2003年の秋の園遊会以降、適応障害の治療で長く欠席された雅子さまには「和服を着る負担が重い」といわれてきた。美智子さまのご判断で、負担はかなり軽減されただろう。

◆雅子さま12年ぶりご出席の「快復」と「覚悟」

雅子さまは、2015年秋のご出席が、実に12年ぶりとなった。

「その日は冒頭の式典だけの出席でしたが、雅子さまのご快復の兆しが感じられ、感極まる東宮職関係者もいました。雅子さまは今後、皇后として主催者に回られます。これまで以上に、強い覚悟で臨まれるはずです」(前出・皇室記者)

◆「8000円のビニール傘」に込められた両陛下の思い

 毎年行われる園遊会は好天に恵まれないことも。そうしたとき、天皇皇后両陛下は透明なビニール傘を使われる。ビニール傘というとどこか庶民的なイメージだが、おふたりが使われている傘はなんと約8000円の逸品だ。美智子さまがビニール傘を使われるのには、ある理由がある。

「美智子さまはかねてより、色付きの傘ではお顔が隠れてしまい、招待客と視線を合わせて挨拶したり、お話ししたりしにくくなることを気にされていました。ビニール傘であれば、お顔が隠れることはない。2011年5月の地方でのイベントから特別仕様のビニール傘を使い始めました」(前出・皇室記者)

 美智子さまは傘メーカー「ホワイトローズ」に、軽くて丈夫で使いやすい形のビニール傘の製造をオーダー。その後、数々の場面で愛用されるようになった。

※女性セブン2018年11月22日号

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン