ライフ

ねこ×鉄道の最強コラボ「ねこ鉄」 2つの「動」を1枚に

「電車が来たって慌てにゃい」

 創刊47年の歴史ある鉄道雑誌『旅と鉄道』の9月号に掲載されて反響を呼んだのが、猫と鉄道のコラボレーション写真「ねこ鉄」だ。カメラマンは航空機や鉄道航空写真に定評のある花井健朗氏。2014年に広島電鉄を撮った際の“奇跡”がこのシリーズ誕生のキッカケとなった。花井氏が「ねこ鉄」との出会いを振り返る。

「広島電鉄の路線で唯一トンネルがある平良駅付近でカメラを構えていた際、偶然にも黒猫が目の前を通り過ぎて線路内で立ち止まったんです。その時、タイミングよく猫の背後から電車が現われ、電車のライトと黒猫の目がシンクロしました。思わずシャッターを押したのですが、写真を見て猫と鉄道は相性がいいことに気付いたんです」

 それ以降、北は青森県から南は九州まで何度も通って撮影してきた。

「地元猫と鉄道をコラボさせる、気まぐれな猫の瞬間を捉えるため猫には触らない──この2点が僕のこだわりです。四季折々の風景の中、動く鉄道と動く猫の2つの“動”の瞬間を押さえることにこだわっています」

 街と鉄道と猫。三位一体の癒しの風景がここにある。写真とともに、当時の思い出を振り返ってもらった。

 1枚めの写真は広島電鉄宮島線(広島県)。

「『ねこ鉄』発案のキッカケとなった1枚。黒猫が私の目の前を通り過ぎ、線路内に美しく佇んでいた。これを機に猫と鉄道のコラボレーションに魅せられました」(花井氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン