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2018.11.10 07:00  NEWSポストセブン

米中間選挙にみる トランプ大統領の「予言の自己成就」

米中間選挙は異例の盛り上がりを見せた

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、6日に投開票された米中間選挙を分析。

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「今夜はとてつもない成功だ」

 トランプ大統領は6日、米国の中間選挙の結果を受け、下院の議席過半数を野党・民主党に奪還されたにもかかわらず、ツイッターでこうつぶやいた。
 
 上院は、トランプ大統領率いる共和党が過半数を取り議席を伸ばしたが、下院では民主党に負けた。今後の議会には「ねじれ状態」が起きるとみられる。にもかかわらず、トランプ大統領はこれを「成功」としたのだ。

 中間選挙は、大統領の任期4年の中間に行われる。大統領にとってはこれまでの2年間への信任投票であり、中間テスト的な意味合いがあるという。今回の結果は、合格点を取ったということらしい。

 会見でもトランプ大統領は、「完全な勝利に近かった」とコメント。ところが、「完全な」という強い言葉を用いたわりに声に力がない。声のトーンも低く、落ち着いた様子なのだ。「(ねじれ状態による)交渉や取引の点では、民主党とうまくやるチャンスがある」と、ちょっとだけ声に力が入るが、やはりトーンは低いまま。戦うより連帯や協力を求めなければならないという意識が、声のトーンを低くさせているようだった。

 ねじれ議会になれば、下院では大統領の疑惑の数々を追及し始めるだろう。会見でもトランプ大統領は、米CNNテレビの記者に不法移民問題やロシア疑惑について質問をぶつけられると、「そら来た」とばかりに顔をそむけた。記者の質問に斜に構え、「もう十分だ」と何度も質問を遮り、記者に「マイクを置け」と告げると指先で払いのけるような仕草を見せた。それでもマイクを離さない記者に苛立ち、一度演台から離れるとしぶしぶ記者が座った。これで終わりかと思いきや、大統領はしつこく記者を指差しながら非難したのだ。やられたらやり返す、絶対に自分は負けない、誰にも屈しないという大統領の本質が見えたシーンだ。

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