これはこの開催に限ってのことかもしれないので、先日終わった東京・京都・新潟開催も集計してみた。やはり3番人気を軸にした場合は、総計では黒字にならないものの、なかなか楽しめたようなのだ。3番人気と1番人気の組み合わせだと、1、2番人気ほどのガチガチ感はないし、ごくたまにだが1000円を超えることもある。他馬の標的になった1番人気馬が沈めば、思わぬ高配当も期待できる。

 10月13日の新潟6レースは、3番人気と5番人気の馬連が9000円近くもついた。ちなみに4番人気を軸にすると、あまりにも的中数が少なくなる。10月20日の京都などは1度も連に絡むことがなかったぐらいだ。

 3番人気を軸にして買うことを闇雲にオススメするものではない。機械的に買っていれば黒字になることはないし、着外に敗れる頻度も1番人気馬にくらべれば高い。自分が目をつけた馬、以前のレースぶりや、パドック、返し馬で気になった馬が1番人気ではなかったというだけで軽視することはないということだ。2番人気以下の馬が勝つイメージもしっかり持っていたい。

 オッズというのは競馬ファンの総意の結集だが、それに流されることなく、たまには逆らってみることこそ競馬の醍醐味の一つだ。

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

※週刊ポスト2018年11月16日号

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