スポーツ

メイウェザーvs那須川のドタバタ劇は猪木vsアリに似ている

”ご破算”もシナリオ通り?(Reuters/AFLO)

〈主催者側から不意打ちを食わされた〉──11月9日、ボクシング元5階級制覇のフロイド・メイウェザー(41・米国)の更新したインスタグラムに、世界は騒然となった。

 メイウェザーと言えば同5日、大晦日に開催される格闘技イベント『RIZIN』への参戦と、32戦無敗の天才キックボクサー・那須川天心(20)との対戦が発表されたばかり。

 1試合の平均ファイトマネーが50億円を超え、2015年には僅か2試合で350億円を稼いだ伝説のチャンプの参戦に、「世紀の一戦」と国内外のメディアは大騒ぎになったが、同日のインスタでは、〈俺は那須川との公式対戦には一度も同意していない〉と一転、対戦自体を否定した。

 メイウェザーはインスタグラムで、〈3分3回のエキシビションマッチで、純粋にエンターテインメントで公式戦ではなく、世界への中継もないと聞いていた〉と綴っており、“ガチンコ対決”と世界中継を発表した『RIZIN』側との齟齬を明かしている。

 ビッグカードの消失にファンは意気消沈しているが、格闘技界では別の見方が浮上している。

「正直、まだ試合の可否は分からないと思います。メイウェザーの“やるやらない問答”はいつものこと。出場キャンセルをちらつかせて、興行主から好待遇を引き出すのは彼の常套手段です。昨年8月にアメリカの総合格闘家と対戦した時も、直前まですったもんだのやり取りが繰り広げられました。結果、イベント自体に注目が集まり、興業は大成功となった。『RIZIN』もメイウェザー参戦を発表して以降、世界中のメディアが取り上げており、今回の騒動でもまた報道が過熱している。宣伝効果としては最高の素材です」(格闘技関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト