捜査の依頼は24時間受付


「しばらく外で迷子になっていた場合、猫は飼い主さんでも近づくと怯えて、逃げてしまうことがあります。そこで、飼い主さんにフードやおやつなどを持って来てもらって、低い姿勢をとり、フードなどを持って、おびき寄せるのです」

 ここから飼い主と5~10mの距離をとってスマホで指示を出しながら、猫の近くで好物のフードを持ってもらい、「モモちゃ~ん」と、優しく猫に呼び掛けてもらう。

 猫は当初、怯えて身を硬くしていたが、飼い主の声に安心し、名前を呼ばれることで徐々に飼い主を思い出したのか、少しずつ近づいてくる。その後、モモちゃんであると確認ができた時点で徐々に距離を縮め、約1時間かけて保護に成功! 飼い主は涙を流していた。

◆3日以内に見つかることがほとんど

 遠藤さんによると、行動範囲が推測できれば、たいてい3日で迷子ペットは見つかるという。そのため、初期捜索期間は3日。1日8時間、3日間の捜索で8万円が相場。

 北海道から沖縄まで全国の依頼を受け付けており(交通費、宿泊費は別途必要)、依頼前の相談は無料で行っている。

「以前は不当な業者もいて、料金前払いで捜しもしない、似たような猫を見つけたが時間が足りないと、不当に延長料金を要求するなどのトラブルもあったようです。今は口コミが広がり、そのような業者への依頼は減り、潰れたところもあるようですよ」

 また、人間の調査を行う探偵事務所に依頼し、着手金と高額な成功報酬を請求されたケースもあるという。

「それが悪いとは言いませんが、ペット捜索業者には、成功報酬はありません。さらに動物関連の研究をしている人など、動物の生態に詳しいスタッフが多いので、短期間で見つけられるため、料金も安くすみます。動物の生態に詳しくないと、行動が読めないので捜すのに時間がかかることが多く、その分、見つかっても高額になるケースが多いのです」

 もし、愛するわが子がいなくなったら、嘆く前に、まずは相談してみよう。

※女性セブン2018年11月22日号

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