国際情報

敷地は東京ドーム45個分、寮→食堂2kmの大学で発生した騒動

寮から食堂まで2kmの巨大キャンパスで…

 中国福建省福州市のビン江(びんこう)大学では、昼食や夕食時には、学生らが頼む料理のデリバリーサービスの電動バイクが多数キャンパス内を動き回り大混雑していた。さらに、電動バイクはエンジン音がほとんどしないことから、学生や職員らとの接触事故も多発したこともあって、大学側はデリバリーサービスを禁止する措置に出た。

 これに反発した学生たちは、「学生食堂は寮から遠く、さらに食事をするまでの行列が長く、時間の無駄だ。デリバリーサービスは寮まで届けてくれる分、時間が節約でき、その分、勉強時間に回すことができる」などと主張。しかし、大学側は「栄養面が心配」などとして納得せず、両者の対立が続いている。

 ビン江大学はキャンパスが162万平方メートルと、東京ドーム約45個分の広さがある。しかし、学生食堂は正門の近くに1カ所しかなく、学生寮からは2キロほども歩かなければならない。しかも、ビン江大学の学生数は2万人以上で、昼休み時間内に食事を済ますのは難しい場合もある。

 このため、学生は学生食堂よりも、もっぱらデリバリーサービスを利用するようになった。このため、デリバリー業者にとって、ビン江大学は福州市内では最も注文が多いお得意さまとなっている。

 しかし、キャンパス内は昼食や夕食時にはデリバリーサービスのバイクで大混雑。さらに、教室や寮の廊下には食べ終わったあとの捨てられた容器が山積みになって、通行に支障をきたすほどだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン