創立50周年、人気アイドルを量産してきたサンミュージックのアイドルは、どこが違うのか──。青春時代からアイドルに魅了され続けている3人の熱烈ファン、松田聖子ファンのおおしま氏(仮名・48歳)、岡田有希子ファンの山口悟氏(医師・48歳)、酒井法子ファンのプレヤード氏(ライター・49歳)が、その魅力をぶつけ合った。
山口悟:皆さんがアイドルに惹かれたきっかけは?
おおしま:私は兄の持っていたカセットテープを借りて聴き始めたのが最初です。松田聖子の魅力は、やはり歌の素晴らしさですね。
山口:ユッコ(岡田有希子)もその流れを受けてか、心に響く曲が多い。私はユッコの曲を流すラジオ番組を名古屋でやっているのですが、今でもそう感じます。当時のサンミュージックは、本当にその子のキャラに合わせた良い曲を作っていましたよね。でも、聖子さんは僕が知った時はすでにアイドルとして完成していた。ユッコはデビューの瞬間からすべてを見守ることができたから、ハマったんです。
プレヤード:酒井法子がデビューした1980年代半ばは、おニャン子クラブが出てきて素人っぽさが受けた時代でしたが、彼女はそれだけでなく、本当にプロ根性があるなと思ったんです。サンミュージックアイドルって、素人とプロの間くらいの絶妙さが良いんですよね。
山口:それは上手い表現ですね。でも今と違うのは、あの頃は本人に会えることは奇跡に近い出来事だった。
プレ:たしかに! 私は地元茨城県のつくばにある商業施設で初めてナマの酒井法子と握手したのですが、その時の感動は、いまなお心のどこかに残っています。