スポーツ

競馬、「世界に追いつけ」で始まったジャパンカップの意義

ジャパンカップは37年目

 今週は国際招待競走・ジャパンカップ。話題の中心は牝馬三冠に輝いたアーモンドアイの出走。サトノダイヤモンド、シュヴァルグランといった歴戦の牡馬を相手にどんなレースをするか注目される。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、世界に追いつけで始まったジャパンカップの意義について振り返った。

 * * *
 ジャパンカップが創設されたのは1981(昭和56)年。天皇賞・秋の1~3着馬が、GI未勝利のアメリカ牝馬に完敗。しかも当時の2400m日本レコードを上回る勝ちタイムで、その強さをまざまざと見せつけられた。第17回までは外国馬が12勝。タマモクロス、オグリキャップ、メジロマックイーン、ナリタブライアンといった日本競馬史に残る名馬でも勝てなかった。

 この間、アレミロード、トニービン、アサティス、ホワイトマズルなど、その後日本で種牡馬として君臨した名馬が次々来日。厩舎関係者も調教の方法からクーリングダウン、普段の馬への接し方や飼養管理までさまざまなことを学んだという。また欧州の大種牡馬ガリレオを生んだ凱旋門賞馬アーバンシーも来日しており、後々レースを振り返るのも楽しい。

 1番人気が勝ったのは日本馬シンボリルドルフの第5回だけ。単勝オッズが10倍以下だったのも6回と人気馬が沈みがちで、前述のような海外での実績馬も実は力を発揮できていない。それでいて馬連(当初は枠連)万馬券決着は一度もなかった。

 第18回以降の20回で勝った外国馬は、ファルブラヴ、アルカセットとデットーリが騎乗した2頭だけで、一流外国馬の参戦も徐々に減っていった。輸送などの費用がすべて日本持ち、1着賞金3億円に加え、指定レースに勝って3着までに入れば最高200万ドルの褒賞金が出る。

関連記事

トピックス

電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
この日は友人とワインバルを訪れていた
《同棲愛を本人直撃》TBS報道の顔・山本恵里伽アナが笑顔で明かした“真剣交際”と“結婚への考え”「私なんかと、貴重な時間をずっと共有してくれている人」
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
《TBS夜の顔・山本恵里伽アナが真剣交際》同棲パートナーは“料理人経験あり”の広報マン「とても大切な存在です」「家事全般、分担しながらやっています」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン