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男性ネットユーザーが知りたいのは「加害者・被害者は美人か」

ネットユーザーが一番知りたいのは所詮…

 人物名でネット検索をしたとき、その人についてのネット上の記事を引用したり、噂を並べただけのサイトがいくつも結果として上位にあらわれ、目的の調べものがしづらくなることがある。とくに女性の名前だとその傾向が顕著だ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、「まとめ」から逃れられない現実について考察する。

 * * *
 何があろうとも事故や事件に巻き込まれない方がいい時代になっている。それはネットにクソメディアが横行しているからだ。その件に入る前に、最近のウェブメディア業界の大きな話題を。

 誹謗中傷、憶測でも記事にするメディア・netgeekは、運営者も含め謎の存在とされてきたが、BuzzFeedの取材によりその実態が明かされ、釈明に追われている。

 彼らが出す記事は具体的には「【炎上】韓国から日本に来たアンミカ、美談の再現VTRがどう見ても密入国」などがある。内容を見るとモデルのアンミカが『金スマ』(TBS系)に出演した際の再現VTRの画像を貼り付け、「再現映像では小舟に乗っており、ブローカーを通して不法入国したという雰囲気」と「感想」を述べている。

 これが上記タイトルに繋がっている。「どう見ても密入国」という決めつけはアンミカから訴えられても仕方ないレベルである。

 この手のメディアは乱立しており、差別を扇動するものや、人間の下世話な好奇心を煽るようなタイトルの記事が毎日量産されている。他社が報じたニュースを“引用の範囲”を超える形でコピペし、感想を付け加え、関連情報(事件の現場情報等)を次々とコピペ。「事件の原因は怨恨によるものと見ていいでしょう」と、断定はせずとも根拠レスな結論をつける。最後には「続報がありましたらまた報告します」って、またコピペするだけだろ!

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