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「男が家事なんてできるか!」と主張する夫に妻は仮病で対処

“ワンオペ家事”は仮病を使っておさらば(イラスト/大窪史乃)

 今年も、ユーキャンの「新語・流行語大賞」が発表された。2017年にノミネートされて話題になったのは「ワンオペ育児」だったが、「ワンオペ家事」なる言葉を言いだす人も出た。50才正社員の女性は、こんな体験を語る──。

 * * *
「男が家事なんかできるか!」

 ちょっと洗い物を手伝ってくれない?って頼んだら、どや顔でこのセリフ…。

 九州男児の夫は、何かというと「男はこうあるべき」って決めつけて、共働きなのに家事も育児も私に任せっきり。風呂は一番風呂に、おかずは自分だけ一品多くしろとまで言うの。今やイクメン、カジメンが当たり前なのに、何時代のお殿様よって感じじゃない?

 そんな生活が25年も続いたら、私の疲労とストレスが限界に。去年、胃潰瘍と十二指腸潰瘍、腸炎まで併発して10日間入院することに。

 子供は独立しているため、家には、家事ができない夫だけ。さぞかし家の中が荒れているだろうと、退院後のことを考えたらまた胃に穴があきそうでした。

 ところが、自宅に帰ると、それほど荒れていなかったんです。なんだ、やればできるじゃない。でも、それで見直して終わりにしたら、絶対にまた家事を私に丸投げしてくるはず。だって、私が帰宅した途端、ねぎらいの言葉より先に出たのが、「早く飯作れよ、コンビニ飯はもう飽きたんだ」ってセリフよ!

 そこで考えたのが、仮病を使うこと。夫が帰ってくる時間になると、布団に入って体調が悪いふりをすることにしたんです。すると、自分のことだけはするように。

 ウソをついて良心の呵責はないかって? これまで夫のせいで、仕事に家事に育児に1人で頑張ってきて、病気にまでなったんだから、これくらいいたわってもらって当然でしょ。

※女性セブン2018年12月20日号

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