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グラドル界でクラウドファンディング写真集が活況の理由

クラウドファンディングで写真集を出した湊莉久(撮影/福島裕二)

 今、グラドルたちから注目されているのが、ネットで大衆(crowd)から資金調達(funding)する「クラウドファンディング(CF)写真集」だ。写真集は通常、出版社が企画から予算管理まで担うが、CFの場合はモデル自身の「こんな写真集を作りたい」という願望が起点となる。

 予算を設定し、CF専門サイトを通じて“パトロン”となるファンにネット上で資金を募る。その「支援金」が目標金額に達すれば晴れて撮影が決定。出版社が一緒に制作するケースもあるが、園田みおん、湊莉久のように、ファンだけにしか完成した写真集を渡さないこともある(湊の写真集は一般流通の予定はないが写真展などで在庫販売をする予定がある)。

 湊莉久は目標金額400万円のところ、750人の支援者から1066万3000円を集め、沖縄、宮古島での撮影を実現することができた。基本的にタレント主導のため、撮影場所はもちろん衣装などにも独自のこだわりが反映される。

“見切り発車”の段階から支援してくれたファンに対しては特別なお返しがある。直筆サイン入りの写真集はもちろん、打ち上げの参加権やロケ先から手紙が届くなど特典が満載だ。特典は支援金額ごとに異なり、5万~10万円にもなると本人とデートができたり、写真集タイトルの「命名権」が与えられることもある。多くの撮影を手がける写真家の福島裕二氏が語る。

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