国際情報

高校でスポーツ刈りを強制され涙を流した生徒が自殺

日本でもかつて丸刈り強制はあったが…

 中国陝西省西安市の高級中学校(日本の高校に相当)に進学した15歳の少年が10月、教師に軍隊式のクルー・カット(いわゆるスポーツ刈り)を強要され、いったんは拒否したが、最終的に拒み切れず、長髪を切らざるを得なくなった。

 しかし、少年は散髪した後、家族に「こんな髪型では格好悪くて、外を出歩けない。もう、いやだ」などと涙を流して訴え、1週間後に市内の高層マンションの屋上から飛び降りて自殺してしまったことが明らかになった。中国では最近、学校側の規則を拒否して、自殺を図る生徒が増えているという。西安日報など中国メディアが報じた。

 両親は長男が自殺した原因は長男の担任教師がスポーツ刈りを強制したことだと学校側に抗議。そのうえで、学校側の謝罪と賠償金120万元(約2000万円)を要求した。

 しかし、学校側は「スポーツ刈りと自殺の関連性は薄い」「高級中学校に進学したことで、慣れない環境に適応できず、精神的に不安定になったことで、生徒は自殺した」などと主張して、謝罪と賠償金の支払いを拒否した。

 このため、両親は西安市の地方裁判所に学校側を提訴。学校側は当初、両親と徹底的に法廷で闘うとしていたものの、徐々に軟化し、示談に持ち込む構えを見せている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン