「アイドルグループは女子校みたいなもので、『おニャン子』でも仲のいい子がいれば、挨拶をするだけの子もいました。私のソロデビューを知ったメンバーがコーラスを歌ってくれない、なんてこともありました。
まだメンバーがどこまで情報を漏らしていたか分かりませんが、私たちの時代にそんなことはあり得なかった。それがどんなことを導くか、人としてきちんと成長していれば分かることだと思います。いまの若い子は精神的な成熟度のバラつきが目立つ気がします」(新田)
かつてはこうした少女たちを教育してきた事務所側も、その役割を果たすのが難しくなっている。大手芸能プロ幹部は、「昔はアイドル一人一人を手塩にかけて育ててきましたが、今は人数が増えすぎて管理しきれない」と嘆くばかり。
NGT48は今後、第三者委員会を設立。事件の全容を解明し、再発防止策を講じることを発表している。新田は“後輩”にこんな言葉を投げかける。
「松田聖子さんや中森明菜さんの時代、アイドルは雲の上の存在でしたが、いまのアイドルは、ファンと身近なことが求められています。ファンとの距離を縮めることも大切ですが、無防備な笑顔はリスクも生みます。“自分の身は自分で守る”という覚悟を持ったうえで活動してほしいです」
※週刊ポスト2019年2月1日号