スポーツ
2019.01.23 07:00 週刊ポスト
平成の名勝負 延長17回を戦った松坂キラーが語る「怪物」

伝説の豪腕を対戦相手が語る(時事通信フォト)
高校野球ファンならずとも鮮烈に記憶に残る平成10年(1998年)8月20日、夏の甲子園で横浜高校とPL学園の間で繰り広げられた延長17回の熱闘。“平成の怪物”松坂大輔と相対したPL出身の元プロ野球選手・大西宏明氏が述懐した。
* * *
PL学園は甲子園に出場するのが目標ではなく、全国制覇しなければならない──そう教えられてきた私たちが絶対に越えなければならない壁、それが「平成の怪物」松坂大輔でした。この1998年の夏の甲子園、延長17回の試合ばかり注目されますが、実は松坂の横浜とは同年のセンバツでも準決勝で対戦しています。この時も7回を終わってPLが2対0でリードしていましたが8回に追いつかれ、9回に決勝点を奪われ敗北。松坂の横浜に勝たない限り、日本一になれないと悟った瞬間でしたね。
それから夏の大会に向けて、徹底的に松坂をイメージした練習をしていました。練習は大会中も行なわれ、勝てば横浜との対戦が決まっていた3回戦の佐賀学園戦に勝利した後、宿舎から富田林にある学校のグラウンドに戻り、翌日の横浜戦に備えて打撃練習をしたほどです。ピッチャーをマウンドより前から投げさせて速球に目を慣れさせる練習をやっていました。
試合はリードしては追いつかれの展開で延長に突入。11回には僕のタイムリーで追いつきました。初球のカーブを無我夢中で振った、とてもクリーンヒットと呼べるものではなかったですが、試合を終わらせたくない一心でした。結局、17回に2ランを打たれ敗れました。
関連記事
トピックス

石橋貴明、浜田雅功、有吉弘行… 大物MCの人気女子アナ評価語録
週刊ポスト

スーパードラ1佐藤輝明に懸念される 阪神の「新人育成黒歴史」
週刊ポスト

『花束みたいな恋をした』が“リアル”で“刺さる”深い理由
NEWSポストセブン

永山絢斗、芸能界屈指のカーマニアが乗る「最強スペック欧州車」
NEWSポストセブン

豊洲市場で再出発の渡部建、苛烈バッシングが急速に収まったわけ
NEWSポストセブン

退職者相次ぐ秋篠宮家 皇室内のパイプ役期待される宮務官が就任
週刊ポスト

フット後藤輝基“行方不明”の息子が見つかりギュッと抱きしめた!
NEWSポストセブン

【動画】福原愛、帰国で夫婦別居へ 「毎日キス100回」から一転
NEWSポストセブン