芸能

大林宣彦監督「撮りたい映画がたくさん。死んでいる暇ない」

がんを克服し撮りたい映画に没頭する

「がんが骨に転移しています」──昨年10月、医師にそう告げられると、大林宣彦(81)は微笑みながら意外な言葉を口にした。

「『ああ、よかった』と呟いていたんです。先生には『がんになって喜んでいる人はそうそういませんよ』と驚かれましたけど、見つかったからこそ治療できる。絶望なんて気持ち、全然ありませんでした」

 2016年8月、大林は映画『花筐/HANAGATAMI』のクランクイン直前にステージ4の肺がんで余命3か月の宣告を受けたが、特定の遺伝子変異のある人にしか効かないとされる抗がん剤「イレッサ」によって一時はがんが消えたというから、今回の骨転移は大きなショックだったはずだ。

 放射線治療の前に、医師は努めて冷静に「5日ほどで髪の毛が抜け始め、2週間もすればすべてなくなります。副作用も避けられません」と通告した。

「断言されると反抗したくなるんです。『僕の髪は絶対抜けない。賭けましょう』と宣言したら、治療が終わった翌日までフサフサしていた。先生に『賭けに勝ちましたよ』といったら、『負けました』と笑って頭を下げられました」

 ところが、賭けに決着がついた夜、頭を洗うと髪の毛がすべて抜け落ちた。

「不思議なもので、しばらくすると抜ける前は白髪だったのに、黒髪が生えてきたんです。しかも、2週間の放射線治療が終わると、がんが消えてなくなりました。人間の身体って、その人の意志でどうにでもなるんですよ」

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン