ライフ

受験生を持つ親に「言ってはいけないひと言」集

受験生がいると家族全体が過敏になる時期

 いよいよ決戦の時、である。受験生を抱えているかそうでないかで全く異なる心持ちになるこの季節、口から災いを生むことは避けたい。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。

 * * *
 高校受験に大学受験、あるいは中学受験に小学校のお受験など、まさに受験シーズン真っ盛りです。当事者や家族にとっては極めて重大でデリケートな問題ですが、周囲にとってはそうでもありません。しょせん人ごとなので、受験生の親から「いやあ、第一志望を落っこっちゃってね」などと言われても、うっかり不用意な言葉を言いがち。

 しかし言われたほうは、我が家の受験は世界中の関心事であり大問題ぐらいに思っているので、不用意な言葉を一生根に持ちます。ひとつ間違えると、人間関係や出世に影響を及ぼしかねません。大人としてそんな迂闊な失敗をおかさないために、よその家の受験について、結果別の「言ってはいけないひと言」を押さえておきましょう。

●子どもが第一希望の学校に見事に合格した親に「言ってはいけないひと言」

 第一志望に合格したなら何を言っても大丈夫だろう、と思ったら大間違い。相手はそれなりに浮かれつつも、微妙な思いを抱いている可能性があります。

・危険度20%「トンビがタカを生んだとはこのことですね」

 おなじみのことわざですが、これは「平凡な親から優秀な子どもが生まれた」という意味。わかった上で冷やかすニュアンスで言ったとしても、とくに相手が上司でかつ器が小さいタイプだと、「俺をバカにしてるのか!」とヘソを曲げかねません。

・危険度50%「○○さんちのお子さん(△△さん)と同じ学校ですね」

 大学受験の場合、引き合いに出された側の学部が、自分の子どもが行く学部より偏差値が上でも下でも、相手は気分を害するでしょう。また、相手がその○○さんや△△さんのことを嫌っていたりすると、せっかくの喜びに水を差されたと感じそうです。

・危険度80%「うわー、それはラッキーでしたね」

 こっちとしては「実力を存分に発揮できて何より」という意味で言っているつもりでも、相手は「運じゃなくて実力だ!」と不愉快になるでしょう。万が一「いやあ、本当にラッキーだったよ」と鷹揚に受け止めてくれたとしたら、それはかなりラッキーです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン