この後、松木氏は怒濤のドリブル推しを続けた。
20分:僕はドリブルからワンツーだと思うんですよね。
27分:そうですね、ドリブルでいったほうがいい。
30分:ドリブル、ドリブル。どんどん突っかけてく。
30分:とにかく相手を引きずり出して他の選手を使う。それにはドリブルでね。
30分:エリア内だったら、堂安なんか、どんどんドリブルしてっていいんじゃないかな
33分:ちょっと無謀でも、エリアの中に入っていく。そういうドリブルがね。
37分:僕はドリブルだと思ってるんですよね。
39分:ドリブルの良い選手がね、日本にはたくさんいるんでね。今出てる堂安(律)選手もそうだし、原口(元気)、あとは南野(拓実)選手とかね。
40分:こうしてね、ドリブルで突っかけていくのがね、良いと思いますよ。
40分:隊形を崩すには、やっぱり、今日はドリブルですよ。ドリブル、ワンツーで出ていくのが1番効果的だと思いますよ。
41分:(やや小声で)ドリブルで入って。
43分、松木氏の苛立ちが垣間見えた。ピッチレポーターの寺川俊平アナからこんな情報が入った直後のことである。
寺川:森保(一)監督も前半は今までの試合と比べて、横内(昭展)コーチといろいろ話をする時間が長いですね。ですから、どう攻めていこうか思案しているのかもしれません。
松木:ドリブルですよ、ドリブル。
思い通りにならない展開に、松木氏はここでもドリブルを推奨。続く44分にも、堂安に「ドリブルで入っていけ!」とアドバイスした。
0対0で前半を終えた時点で、松木氏は実に19回も「ドリブル」と発した。「ドリブル」と言った最初の15分58秒から最後の44分30秒までの28分32秒間に絞ると、1712秒のうち19回。つまり、90.1秒に1回はドリブルと言った計算になる。