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ジェームス三木氏が新元号に「折鶴」を推す理由

脚本家のジェームス三木氏の考える新元号は?

 改元の1か月前となる4月1日、新元号が発表される。巷では次の元号を予想するアンケートが行なわれ、老若男女の関心を集めている。そこで本誌・週刊ポストは元号の専門家や平成に関わりの強い著名人に新元号を“予言”してもらった。NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』(1995年)や『葵徳川三代』(2000年)などを世に送り、平成の時代ドラマを牽引した脚本家のジェームス三木氏は、新元号へ寄せる思いについて、こう語る。

「戦中終戦を満州で過ごし、さんざん辛い思いをした。平成になってやっと戦後も終わったかと思っていたが、そんなこたぁない。自分さえよければという各国を見ていると、戦後どころか戦争前夜に戻ったようだ。

 2016年に当時のオバマ大統領が来日し、広島の平和記念公園に折り鶴を手向けた。あの鶴はまさに平和の象徴だった。そうした思いを込め、次の元号は『折鶴(おりづる)』を推したい。日本古来の文化である折り紙で千年生きる鶴を折る。そんな折鶴に日本人は安寧の思いを託す。

 戦争の天才だった皇帝ナポレオンは今を生きる人々に何の恩恵ももたらさない。しかし同時代に生きたモーツァルトが演奏されない日はない。芸術は何百年経っても人々を救う。芸術・文化のもたらす安寧と平和の思いを『折鶴』という年号に込めたい。『鶴』という字がちょっと難しいけど、そのくらいは覚えなさい!」

●ジェームス三木/1935年旧満州奉天(瀋陽)生まれ。脚本家として1985年NHK連続テレビ小説『澪つくし』、大河ドラマ『独眼竜政宗』『八代将軍吉宗』などを手掛ける。

※週刊ポスト2019年2月15・22日号

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