ライフ

NGサプリのみ合わせ ピルをウーロン茶でのむのは危険?

エストロゲンとビタミンCの飲み合わせに注意(写真/PIXTA)

“うなぎと梅干し”は江戸時代から伝わる“共演NG”食品の元祖。しかしこれは「高級品と粗食を交ぜてはいけない」という戒めからくる迷信だそう。では、本当に避けるべきものは? そこで、最新研究でわかったサプリメントに関する「NGのみ合わせ」を紹介する。

 インフルエンザと胃腸炎が猛威を振るっている今年の冬。体調を崩して薬を服用したり、予防のためにサプリメントをのんだりしている人も多いのではないだろうか。

 しかし、せっかくのんでも“一緒に摂取したもの”が原因で、薬の効きが悪くなるケースがある。それどころか思わぬ副作用が出て、かえって体調を悪化させてしまう危険性さえある。

「グレープフルーツと風邪薬」の組み合わせが悪いのはもはや常識だが、ほかにも“やってはいけない”食べ合わせやのみ合わせは数多い。

 そのうえ、医療業界は日進月歩で発展しており、新しい薬やサプリメントが次々と生まれている。つまり、それだけ“共演NG”も増えているということだ。

◆エストロゲン×ビタミンC

「最近発表された健康食品の世界基準で、『ビタミンC』に『エストロゲン』の作用を増強してしまう働きがあることがわかりました」

 こう注意を促すのは、一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター理事の宇野文博さんだ。エストロゲンは女性ホルモンの一種。経口避妊薬(ピル)として使われるほか、更年期障害の緩和や、“女性らしさ”を保つためのホルモン補充療法にも使われる。

 しかし、エストロゲンが過剰分泌されるとホルモンバランスが乱れ、生理痛が重くなる、子宮内膜症を発症するなど、思わぬ副作用もある。

 乾燥しやすいこの季節、「美肌のために」とビタミンCのサプリメントをのむ人もいるが、エストロゲンとの併用は御法度だ。

◆ピル×ウーロン茶

 ピルとの組み合わせに注意が必要なのは、ビタミンCだけではない。『薬が毒に変わる危ない食べ合わせ』の著者で医師の柳川明さんが言う。

「疫学調査の結果、ピルを服用していて、かつウーロン茶をよく飲む人は、頭痛や不正性器出血、下腹部痛、下痢、便秘、むくみなどが起こりやすいことがわかってきました。さらに、血栓症、脳梗塞、心筋梗塞などの疾患につながる恐れがあるとも指摘されています」

※女性セブン2019年2月28日号

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン