芸能

嵐の前向きな姿勢 冠番組が低視聴率でも悲壮感はなかった

国民的アイドルグループとして愛されている嵐

 2020年いっぱいでの活動休止を発表した嵐。1月27日には5人揃って記者会見を行い、活動休止までの2年間で、ファンや関係者に対する感謝を表していくと語った。

 国民的アイドルグループとして多くの人々に愛されている嵐。もちろん、テレビの世界でも大活躍を見せている。

 嵐としての初冠番組は2001年スタートの『真夜中の嵐』(日本テレビ系)。後続の深夜番組『Cの嵐!』(2002年)、『Dの嵐!』(2003年)では、役所や企業のクレーム処理を代行して嵐のメンバーが謝罪したり、賞味期限切れの食材を口にしたりなど、体当たりの番組作りに挑んだ。

 この時期、土曜昼の生放送『なまあらし LIVESTORM』(2002~2004年、フジテレビ系)も始まった。番組関係者が振り返る。

「当初は視聴率がまったく伸びず、1%台を記録したこともあります。周囲からのプレッシャーも強くてスタッフは焦りましたが、当の5人に焦燥感や悲壮感はまるでなく、前向きでした。松本さんが、“深夜(番組)に出ているおれらが土曜の昼間にも出るってすごいよな”と言えば、相葉さんが“ホントだね、ありがたいね”と返すなど、どこまでもポジティブ。いいグループだと思いましたね。そんな彼らの魅力を視聴者に伝えなくてはならないと、スタッフも一丸となっていました」

 どんな状況でも、前向きに素直に楽しもうとする嵐の姿勢は周囲を動かしていった。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが指摘する。

「当時は音楽番組が減っていて、アイドルや歌手が、バラエティー番組で露出することが増えていました。なかでも、嵐はとにかく一生懸命。どんなムチャぶりにも真面目に向き合っているのが伝わってきました。突出して人気のある中心メンバーがいるわけではなく、“5人揃って”の活躍ぶりに、“なれ合い”といわれたこともありましたが、仲のよさは際立っていました」

 しかし、なかなか知名度が思ったように上がらないまま、打ち切りになる番組もあった。後に相葉雅紀(36才)は当時の悔しさをこう語っている。

《バラエティー番組は皆同じ方向を向いて頑張っていても、残念ながら突然終わりが訪れることもあるんだよね。スタッフとの不意の別れを経験して、こんな思いは二度としたくないと思った》(女性セブン2014年10月9日号)

※女性セブン2019年2月28日号

関連記事

トピックス

AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト