急性骨髄性白血病の治療の流れ

 厚労省の統計によれば、2016年の白血病の罹患数は1万3789人(男性8143人、女性5646人)で、30代の594人に対し、50代は1383人と倍以上の発症者が出ている。長尾医師が続ける。

「一般にがんは、細胞の遺伝子に傷がついたり、分裂する際のコピーミスが起きる病気で、それは白血病でも同じです。どの世代にも発症し得る病気ですが、老化により遺伝子の傷の修復が追いつかなくなる50代あたりから増えます。75歳以上の高齢者になるとさらに多くなります」

 白血病と診断されると、基本的には抗がん剤治療に移ることになる。新潟県立がんセンター新潟病院の内科・血液・化学療法臨床部長の張高明医師が解説する。

「大腸がんなどの固形がんとは違い、血液のがんの場合には、抗がん剤治療の臨床効果は確立されていて、どの抗がん剤を組み合わせて使用するかもはっきりしています。

 骨髄性の場合は1週間から10日ほど、リンパ性で2か月ほど『寛解導入療法』と呼ばれる抗がん剤治療を行ないます。これで白血病細胞はほとんどなくなる。正常な造血細胞もすべてなくなりますが、その後1~2週間で正常な造血細胞が増え始めます。

 1か月ほど経ったら、また入院して残った白血病細胞を根絶やしにする『寛解後療法(地固め療法)』という抗がん剤治療を行ないます。これを何度か繰り返し、個人差はありますが、治療には半年以上かかります。

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