池江さんのように、若く、基礎体力が一般よりはるかにあることはメリットとして捉えられます。若い世代の白血病は7割以上が治るとされ、成人の場合は抗がん剤治療で根治できる割合は3割から5割。再発リスクの高い病気ではあります」
その治療法でも、年齢によって違いがあるという。
「65歳以下の『若年者』には、複数の薬剤を用いる強力な化学療法を行ないますが、高齢者には強い治療を行なわないケースも出てきます。特に75歳以上になると基礎体力に不安があるので強い抗がん剤治療や骨髄移植は難しいことが多い。食欲不振や感染などの副作用に耐えられないこともあります」(前出・長尾医師)
※週刊ポスト2019年3月1日号