スポーツ

平成スポーツ史 若貴ブーム時のパレードでは隣家の塀壊れた

若貴ブームは今から28年前(共同通信社)

 1993(平成5)年のJリーグ開幕を機に始まったサッカーブームは、その後の日本代表W杯初出場、日韓共催W杯で一気に定着。代表戦で日本が勝利すると喜び勇んだ若者が街中でハイタッチする様は、今や当たり前の光景となった。スポーツで平成を振り返ると、様々なスター選手や出来事が思い出される。

 外国出身力士で初の横綱となった曙、ロサンゼルス・ドジャースで13勝6敗の好成績をあげて新人王に輝いた野茂英雄、シドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子など、数々のスターアスリートも誕生。不況が長引くなか、スポーツは明るいニュースを振りまいた。

 先日、日本相撲協会を退職して元親方となった花田光司氏(元横綱・貴乃花)は、まさしく平成を象徴する人だろう。兄の若乃花とともに大相撲で活躍し若貴ブームを巻き起こした。当時の熱狂を、中野新橋商店街理事長の荒田太一氏が振り返る。

「若貴兄弟が優勝すると両国国技館からパレードが出発して、藤島部屋(のちに二子山部屋)があったこの小さな中野新橋の商店街に戻ってくる。ファンの数、実に5万人でした。1992(平成4)年1月場所で貴花田(当時)が史上最年少で初優勝したときは、パレードを隣で見ていた母娘が広島から応援に来たというのでびっくりしました。

 近所の住民はまともに外を歩けないし、部屋の周りをファンが何重にも取り囲んでいる。一目見ようと隣家の塀の上によじのぼる人まで現われて、隣家の塀が壊れたことも。今では考えられないほどの人気でしたよ」

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン