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2019.02.23 16:00  週刊ポスト

【著者に訊け】佐藤俊氏『箱根0区を駆ける者たち』

「給水は任務が4つあって、(1)給水(2)監督の指示の伝達(3)前後のタイム差(4)自分の言葉で走者を励ますことなんですけど、廣瀬君は〈ごめん! 何も思いつかなかった。頑張れー〉と言って春日君を苦笑させるんです。感動的なことを言おうと思いすぎてしまって(笑い)。

 もちろん部員同士の諍いもある。でも日常ではぶつかっても競技の面では認め合ったり、〈部活は教育〉である以上、いろんな人間がいていいというのが両角監督の考え方です。青春ドラマ的な予定調和が全く期待できないところも含め、とことんフツウの大学生なんです」

 巻末掲載の進路を見ると、競技を続ける者や教師になる者など、人生はまだこれから。著者自身、プロとはまた違う学生競技の魅力に目覚め、黄金世代が4年になる来季や卒業生それぞれの成長を見守り続けたいという。

【プロフィール】さとう・しゅん/1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒。出版社を経て独立、サッカーを中心に各誌紙で執筆。著書に『勇者の残像』『稲本潤一1979-2002』『中村俊輔リスタート』『宮本恒靖 学ぶ人』『越境フットボーラー』『駅伝王者青学 光と影』等。自身サーフィンやランニングを嗜み、現在は東京五輪に備え各種競技を取材中。「観戦するならボルダリングとか、新種目も面白いと思います」。175cm、68kg、A型。

■構成/橋本紀子 ■撮影/国府田利光

※週刊ポスト2019年3月1日号

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