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2019.03.06 16:00  週刊ポスト

山本晋也監督、平成が終わる今考えたい「いやらしい」の意味

山本晋也監督が伝説の深夜番組の思い出を語る

 1994年、フーゾクやお色気情報満載だった伝説的深夜番組『トゥナイト』(1980~1994年)が終了し、『トゥナイト2』(1994~2002年・テレビ朝日系)が始まった。両番組の名物コーナー・風俗街リポートを担当したピンク映画の巨匠・山本晋也監督が、当時を振り返る。

 * * *
 世の中に「風俗店」が現われ始め、僕の映画にもその要素を取り入れようとしていた時に、ちょうど『トゥナイト』から出演オファーが来たんだ。それで風俗店の取材をしていたら映画より面白くなっちゃったんだよ。取材に行って店の控え室で女の子と雑談して仲良くなって、新しい店のネタを仕入れてたね。それが20年以上続いたんだ。

 ある店の控え室に、誰が書いたのか「セックスは清く正しくいやらしく」って貼り紙があった。「うめえ言葉を考えるなぁ」って感心したね。そういう時代だった。風俗店はいやらしいアイデアの宝庫。他にもノーパン喫茶、のぞき部屋、イメクラ……、何でも取り上げたよ。

 1999年に改正風営法が施行されて、街からギラギラした光は消え、デリヘルばかりになった。『トゥナイト2』の晩年だよね。ゴチャゴチャしていたけどあの頃は平和だったよ。

 今じゃ「ネット社会だ」「SNSだ」で若者は性に興味もないし、風俗店やストリップも減る一方。コンビニでエロ本も発売禁止だって? 淋しいねえ。「セックスは清く正しくいやらしく」から「いやらしく」っていう言葉を取っちゃった時に、人間社会ってどうなるのか。「いやらしい」ってどういうものか改めて考えたいよね。

取材・文・撮影■PAD

※週刊ポスト2019年3月15日号

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