加えて、今回の朝ドラは時代背景もさほど詳細が描かれないので、あれこれと時代考証に気をもむ必要はありません。あの時代の生活はこうだったとかトレンドの服や髪型について議論したり時代背景がおかしいとツッコミを入れる隙も、ありませんでした。
まんぷくヌードルの開発シーンもどこかで見たような安定感。そう、テレビ番組の中に挿入される再現ドラマのテイストに似ています。商品開発秘話を紹介する時にしばしば挿入される小ドラマに。その特徴は、簡便なセットと小道具、研究室といえば白衣がお定まり。机を囲んで社員が議論をしている風。まさしく開発シーンは余計なお金をかけず予算枠を守ろうという安心感に満ちていました。
「インスタントラーメンの父である日清食品・安藤百福の奮闘と夫を支えた妻・仁子の物語」。一行で総括できるすっきりとしたドラマ。無駄な余韻を残さない潔さでした。