スポーツ

イチローを支えた弓子夫人、米を山形から取り寄せるこだわり

妻・弓子さんは夫を支えるために労を惜しまなかった(写真/共同通信社)

 メジャーリーグで歴代シーズン最多の262安打、10年連続200安打、日米通算4367安打など数々の偉業を成し遂げて引退したシアトル・マリナーズのイチロー(45才)。

 3月21日深夜の引退会見では、「(妻が)いちばん頑張ってくれたと思います」と、ホームの試合前に必ずおにぎりを握ってくれた妻・弓子さん(53才)をねぎらった。

「こだわりの強いイチローらしく、お米はある高級和食店と同じ山形の農家から取寄せていた。弓子さんはその日の気温に合わせてお米の漬け置き時間にまで気を配り、毎回同じ硬さのお米を炊いていたそうです」(在米スポーツライター)

 自宅では「いっきゅうさ~ん」と愛犬の一弓を甘えた声で呼び、子供のようにじゃれ合う。試合前のクラブハウスでは、中南米の選手とラップを口ずさみ、軽やかなステップを踏む。大好きなマイケル・ジョーダン(56才)と面会した時には、まるで少年のようにはしゃぎ、くしゃくしゃの笑みを見せる。

 だが、試合が始まると険しい表情になり、時にはチームメートの輪に入らずひとりの時間を好む。試合後の会見で同じ質問をしてくる記者には「その質問、さっきもしましたよね」とピシャリ。意図が不明な記者の質問には答えない。そして、過去には個人成績優先でプレーする選手と批判されたこともある。ともすると“偏屈”といわれる「天才」の戦いを支えたのは、8才年上の妻だった。

◆おかずを食べる速度まで計算

 偏食家のイチローは独身時代、野菜を食べなかった。

「そんな夫を相手に、弓子さんは下ごしらえに電子レンジやミキサーを使って、野菜を食べやすくして食卓に出して偏食を改善した。さらに“この野菜には〇〇という栄養分が含まれていて、体の〇〇にいいんだよ”と丁寧に説明して、イチローさんが納得して食べるまで繰り返していました」(スポーツ紙記者)

 イチローはとにかく食にこだわる。メジャーリーグを2000試合取材したスポーツジャーナリストの古内義明さんはこう話す。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に音楽ユニット「girl next door」の千紗と結婚した結婚した北島康介
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン