「ハズレのメニューを注文した時のリスクや無駄な時間を極端に嫌い、遠征先では『カリフォルニア・ピザ・キッチン』というイタリア料理のチェーン店で同じメニューばかり食べていました。そのため自宅で食事する際は、弓子夫人が好き嫌いをすべて把握して注意深く献立を考えていた。彼女は球場入りや試合終了の時間まで逆算して食事の準備をしていたと聞いています」

 夕食は毎食8~9品の手作りフルコース。できたてホヤホヤの食事を求めるイチローのため、試合の状況を読みながら食事を作り始める。

「スポーツ栄養学を学んだ弓子さんは和洋中からフレンチ、イタリアンまで完璧に作れる。おかずを食べる速度まで計算して出すほど。朝食のトーストも同様に、1枚食べ終わるタイミングで焼き立ての2枚目を差し出します。パンはイチローが好むアリゾナ州のベーカリーから冷凍で届けてもらうこだわりようです」(前出・スポーツ紙記者)

 弓子さんは、ベストのメニューを提供するための労も惜しまなかった。

「いつもの食感でいつもの味を提供するため、弓子さんは自らハンドルを握ってシアトルのスーパーを何軒もハシゴして、新鮮な食材を購入していました。鮮魚売り場では1mほどの大きな魚を丸ごと買って、自宅でさばくそうです」(イチローの知人)

 そんな妻に頑固な夫は絶大の信頼を寄せていた。

「試合が終わっても球場のケータリングを利用せず、どんなに遅い時間でも家に帰って弓子さんの手料理を食べていました。イチローは“弓子は料理がうまいんだ”と大絶賛しています。実際、一流店の味を一度食べたら、自ら再現できるくらいの腕前です」(前出・イチローの知人)

※女性セブン2019年4月11日号

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