ライフ

芸能人に相次ぐパニック障害 自身も罹患した医師の言葉

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 パニック障害は、珍しい病気ではない。芸能人だけでなく、一般人として生活している人にも発症例が多い。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、患ったことで『がんばらない』にたどりついたパニック障害について綴る。

 * * *
 ジャニーズの人気グループ、セクシーゾーンの松島聡(21)が療養のため一時休業に入った。病名はパニック障害。1年ほど前から体調を崩していたようだが、症状がひどくなり、ついに休業。「大変戸惑いショックを受けている」と心境を発表した。

 同じ事務所所属の岩橋玄樹(キング&プリンス)も、パニック障害で休業中だ。ネットで検索すれば、過去にパニック障害を経験した芸能人の名がズラリ。あの人もそうだったのか、とその多さに驚かされる。

 それもそのはず、パニック障害は珍しい病気ではない。突然、激しい動悸や呼吸困難、吐き気、めまい、発汗などが起こり、死んでしまうのではないかという恐怖に襲われる。20~30代に多いが、40~50代も少なくない。やや女性に多い。生涯のうちに発症する人は100人に1~2人といわれている。

 そもそも人間には、予想外のとんでもないことが起きたとき、命の危機から身を守ろうとする反応が備わっている。心拍数を高め、全身に血液を送り出し、その場で闘うか、逃げるかして生き延びようとするのだ。

 このとき、脳のなかではどんな反応が起きているのか。まず、危険を感じると、脳が神経伝達物質のノルアドレナリンを出して、心拍数や血圧を高める。その刺激が感情を司る大脳辺縁系に伝わり、不安や恐怖となって、“警報”を出す。ところが、この“警報”が、危険がないのに作動してしまうことがある。これがパニック発作のしくみではないか、と一説に考えられている。どうして脳が誤作動を起こすのか、原因はわかっていない。ただ、この発作、体験してみると相当つらい。

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン